「周回遅れの最先端」なホームページとは

「周回遅れの最先端」なホームページとは

今朝のテレビ番組で、ゲストの料理家・野村友里さんが「周回遅れの最先端」という言葉を使っていました。
藁葺き屋根のように、一度は時代遅れとされたものが、今になって再評価され重宝される。
そんな話でした。

この「周回遅れの最先端」という表現が面白いなと思い、WEB業界では何に当てはまるだろうかと考えてみました。
WEBの世界は常に進化し続けており、古いものを良しとすることはあまりないように思えます。
果たしてITの世界にも「周回遅れの最先端」は存在するのでしょうか?

そんなことを考えていたとき、ふと娘に教えてもらった俳優・阿部寛さんの公式ホームページを思い出しました。

日本でもトップクラスの俳優である阿部寛さんのホームページは、 きっとしっかりと作り込まれた洗練されたデザインなのだろうと想像していました。
しかし、いざアクセスしてみると……
ホームページというものがまだ珍しく特別だった頃の雰囲気・デザインで、今の若い方には理解できないような懐かしさを感じるものでした。

悪く言えばチープ、良く言えばシンプル。
今のホームページは見た目が美しく、動きが多く、プログラムも凝っているため、 その分データ量が増え、表示に時間がかかることもあります。
もちろん、現在のネットワーク環境ではそれほどストレスを感じることは少なくなりましたが、 阿部寛さんのホームページは「一瞬で表示されるサイト」としても有名だそうです。

しかし、ホームページの本来の役割は、ユーザーが知りたい情報をすぐに得られること。
阿部寛さんのホームページは確かにシンプルですが、必要最低限の情報はしっかり掲載されています。
それで十分なのではないでしょうか。(もちろん、目的にもよりますが)

若者の間でも「一瞬で表示されるホームページ」として話題になっているこのサイト。
まさに、WEBの世界における「周回遅れの最先端」と言えるのではないでしょうか。

凝りすぎず、ユーザーが本当に求めている情報をシンプルに伝える。
それこそが、本来あるべきホームページの姿なのかもしれません。

この話が特に役に立つかはわかりませんが、小規模事業者にとって「周回遅れの最先端」を意識したホームページは大いに価値があると感じています。
「お客様にシンプルに伝えるホームページ」、ぜひご相談ください。